クモの糸
3月14日のホワイトデーは
私の所属する学生団体主催でセミナーを開催しました。
外資系コンサルティング会社経営戦略グループの方と、
社会の第一線で活躍する大学生・大学院生をお招きしたのですが、
そのうちの1人が菅原潤一さんです。
彼は慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程2年生で、
スパイバー株式会社取締役副社長を務めています。
彼が学部生時代に成し遂げた成果は
「クモの糸の実用化」
「DNAにデジタルデータを保存する技術の開発」
この2つはどちらも世界初の技術で、かの米科学誌SCIENCEやBIOINFORMATICS誌にも
論文が掲載されています。
ところで、このクモの糸。
身近すぎて気付かない人も多いのですが、
繊維としてものすごい可能性を秘めているんです。
クモの糸は数ミクロン程度しかないですが、
1cmの束にすると、ジャンボジェット機をも捕まえることができるくらいの強度を誇ります。
彼はそこに着目し、世界でもっとも強度の強い糸を吐きだすクモはどこにいるかと探したところ、
『キイロジョロウグモ』という種にたどり着いたそうです。
彼はアマゾンの山奥にいるクモが世界最強だと思っていたそうですが、
意外にも沖縄のクモが世界でもっとも頑丈な糸を吐くのだそうです。
どのくらい強いかというと、沖縄のクモの巣には『スズメ』が引っかかっているそうです。
GIGAZINEにクモが『フィンチ』という鳥を捕食している写真が掲載してあったので、
引用させて頂きます。
ちなみに、ダーウィンはこのフィンチという鳥の多様性を見て、進化論のヒントを得たといわれる
有名な鳥です。


そのフィンチもクモの前ではひとたまりもないってことですね。
スパイバー株式会社ではそのクモの繊維を実用化し、
脱石油社会を目指すべく、日夜研究に励まれています。
クモはこのフィンチを食べる様子を見てわかるように、
完全な肉食性で、絹を作る蚕のようにはいきません。
エサも大量に必要ですし、縄張り意識が強く、
1立方メートル以内に別のクモが侵入すると共食いを始めるそうです。
そこで、彼が大学で学んだバイオインフォマティクス技術を利用して、
クモの糸の情報を持つたんぱく質を割り出し、それをバクテリアに組み込んだそうです。
これは今話題の遺伝子組換えには該当せず、
石油に依存しない製品開発に役立つと世界中から注目を浴びています。
バクテリアが糸を吐きだしながら水中を泳ぐ写真を見せて頂きましたが、
本当にバクテリアが糸を吐きだしていてびっくりしました。
私はもっと複雑な工程を経て、糸を紡ぎだすものと思ってましたから。
今月末、山形のスパイバー株式会社本社を訪れる予定です。
まだ役員・社員合わせて7名の会社ですが、今後の成長に期待したいですね。
今後の持続可能な社会の実現に向けた希望とともに。
宜しければクリックお願い致します。


私の所属する学生団体主催でセミナーを開催しました。
外資系コンサルティング会社経営戦略グループの方と、
社会の第一線で活躍する大学生・大学院生をお招きしたのですが、
そのうちの1人が菅原潤一さんです。
彼は慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程2年生で、
スパイバー株式会社取締役副社長を務めています。
彼が学部生時代に成し遂げた成果は
「クモの糸の実用化」
「DNAにデジタルデータを保存する技術の開発」
この2つはどちらも世界初の技術で、かの米科学誌SCIENCEやBIOINFORMATICS誌にも
論文が掲載されています。
ところで、このクモの糸。
身近すぎて気付かない人も多いのですが、
繊維としてものすごい可能性を秘めているんです。
クモの糸は数ミクロン程度しかないですが、
1cmの束にすると、ジャンボジェット機をも捕まえることができるくらいの強度を誇ります。
彼はそこに着目し、世界でもっとも強度の強い糸を吐きだすクモはどこにいるかと探したところ、
『キイロジョロウグモ』という種にたどり着いたそうです。
彼はアマゾンの山奥にいるクモが世界最強だと思っていたそうですが、
意外にも沖縄のクモが世界でもっとも頑丈な糸を吐くのだそうです。
どのくらい強いかというと、沖縄のクモの巣には『スズメ』が引っかかっているそうです。
GIGAZINEにクモが『フィンチ』という鳥を捕食している写真が掲載してあったので、
引用させて頂きます。
ちなみに、ダーウィンはこのフィンチという鳥の多様性を見て、進化論のヒントを得たといわれる
有名な鳥です。


そのフィンチもクモの前ではひとたまりもないってことですね。
スパイバー株式会社ではそのクモの繊維を実用化し、
脱石油社会を目指すべく、日夜研究に励まれています。
クモはこのフィンチを食べる様子を見てわかるように、
完全な肉食性で、絹を作る蚕のようにはいきません。
エサも大量に必要ですし、縄張り意識が強く、
1立方メートル以内に別のクモが侵入すると共食いを始めるそうです。
そこで、彼が大学で学んだバイオインフォマティクス技術を利用して、
クモの糸の情報を持つたんぱく質を割り出し、それをバクテリアに組み込んだそうです。
これは今話題の遺伝子組換えには該当せず、
石油に依存しない製品開発に役立つと世界中から注目を浴びています。
バクテリアが糸を吐きだしながら水中を泳ぐ写真を見せて頂きましたが、
本当にバクテリアが糸を吐きだしていてびっくりしました。
私はもっと複雑な工程を経て、糸を紡ぎだすものと思ってましたから。
今月末、山形のスパイバー株式会社本社を訪れる予定です。
まだ役員・社員合わせて7名の会社ですが、今後の成長に期待したいですね。
今後の持続可能な社会の実現に向けた希望とともに。
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古代魚ピラルクの保護と水耕栽培
ピラルクという魚をご存知の方は多いと思います。
多くの水族館で見ることができ、言わずと知れた世界最大級の魚ピラルク。
そして数億年前からその形態を変えずに生き延びてきた古代魚でもあります。
そのピラルクが現在乱獲によりその生息数を大幅に減らし、
今ではワシントン条約によって保護されるまでとなっています。
別名をアラパイマといい学名のArapaima gigasから取っています。
Gigasはもちろん「巨大」ですね。
意外なことに、このピラルクはアロワナ目アロワナ科の魚で、
現存するアラパイマ属唯一の種です。
さて、今日はそんな絶滅の危機に瀕したピラルクを
現地ブラジルはサンパウロにて養殖に成功させた日本人の紹介です。
ピラルク養殖業者 鴻池龍郎さん56歳。
彼は大学で養殖技術を学び、養殖関連の会社に入社後、
会社の指令でブラジルに渡り、以来さまざまな種の養殖を手がけてきたそうです。
そこで出会った魚がこのピラルク。
肺呼吸ができるが故に酸欠に強く、
アンモニアが高濃度であっても普通に生きていられるピラルクは
イケスで飼うには最適の魚だったそうです。
ただ、サンパウロからアマゾン川は少し離れたところにあり、
ピラルクの味を知らないどころかピラルクの存在すら知らない人の多いサンパウロでは
現在は生計を立てるのは難しいといいます。
一月に売れるのは契約している2〜3軒のレストランからオーダーされる10匹ほど。
もっとピラルクの味を知ってもらおうと試食会を開いているようです。
この動画で注目すべきなのはピラルクの飼育水を農業用の肥料として転用していることですね。
過剰な農薬・肥料の使用は河川の富栄養化や汚濁を招き、
さらに生態系を破壊することになります。
どの道捨てなければならなかった飼育水を肥料として使うというのは
持続可能な(サステイナブル)取り組みとして評価されていくことでしょう。
そしてブラジル政府や環境NGOと連携し、養殖を通じた水耕栽培に着手するようです。
実は魚の養殖と水耕栽培を同時に行うシステムというのは私の大学の研究室でも行われており、
『アクアポニックス』と呼ばれているシステムです。
こちらに一般の方の面白い取り組みがあったのでご紹介します。
水槽にはシジミとドジョウが入っていて、上段のケースには2本のコマツナが植えられています。
さらに時間が経過し、金魚を追加してコマツナも成長しています。
アクアポニックスを本格的に研究している学者もいますが、
こうして家庭レベルで楽しめるのでオススメです。
もう1つ。
こちらではウナギの幼魚を飼育しつつ、ミズナの水耕栽培を行っています。
ウナギは家庭レベルでは養殖できないので、
正式にはアクアポニックスシステムとはいいがたいのですが、
理解するための試みとしては十分でしょう。
ちなみに、こちらが私の研究室の卒業生が書いた論文です。
日本気候下における一つの循環型食糧生産方法としてのアクアポニックスシステム
アクアポニックスは持続可能な養殖・栽培の取り組みとして今注目を浴びています。
最初はメダカやグッピーの繁殖からでOKです。
みなさんも是非ご家庭でお手軽に試してみてはいかがでしょうか。
宜しければクリックお願い致します。


多くの水族館で見ることができ、言わずと知れた世界最大級の魚ピラルク。
そして数億年前からその形態を変えずに生き延びてきた古代魚でもあります。
そのピラルクが現在乱獲によりその生息数を大幅に減らし、
今ではワシントン条約によって保護されるまでとなっています。
別名をアラパイマといい学名のArapaima gigasから取っています。
Gigasはもちろん「巨大」ですね。
意外なことに、このピラルクはアロワナ目アロワナ科の魚で、
現存するアラパイマ属唯一の種です。
さて、今日はそんな絶滅の危機に瀕したピラルクを
現地ブラジルはサンパウロにて養殖に成功させた日本人の紹介です。
ピラルク養殖業者 鴻池龍郎さん56歳。
彼は大学で養殖技術を学び、養殖関連の会社に入社後、
会社の指令でブラジルに渡り、以来さまざまな種の養殖を手がけてきたそうです。
そこで出会った魚がこのピラルク。
肺呼吸ができるが故に酸欠に強く、
アンモニアが高濃度であっても普通に生きていられるピラルクは
イケスで飼うには最適の魚だったそうです。
ただ、サンパウロからアマゾン川は少し離れたところにあり、
ピラルクの味を知らないどころかピラルクの存在すら知らない人の多いサンパウロでは
現在は生計を立てるのは難しいといいます。
一月に売れるのは契約している2〜3軒のレストランからオーダーされる10匹ほど。
もっとピラルクの味を知ってもらおうと試食会を開いているようです。
この動画で注目すべきなのはピラルクの飼育水を農業用の肥料として転用していることですね。
過剰な農薬・肥料の使用は河川の富栄養化や汚濁を招き、
さらに生態系を破壊することになります。
どの道捨てなければならなかった飼育水を肥料として使うというのは
持続可能な(サステイナブル)取り組みとして評価されていくことでしょう。
そしてブラジル政府や環境NGOと連携し、養殖を通じた水耕栽培に着手するようです。
実は魚の養殖と水耕栽培を同時に行うシステムというのは私の大学の研究室でも行われており、
『アクアポニックス』と呼ばれているシステムです。
こちらに一般の方の面白い取り組みがあったのでご紹介します。
水槽にはシジミとドジョウが入っていて、上段のケースには2本のコマツナが植えられています。
さらに時間が経過し、金魚を追加してコマツナも成長しています。
アクアポニックスを本格的に研究している学者もいますが、
こうして家庭レベルで楽しめるのでオススメです。
もう1つ。
こちらではウナギの幼魚を飼育しつつ、ミズナの水耕栽培を行っています。
ウナギは家庭レベルでは養殖できないので、
正式にはアクアポニックスシステムとはいいがたいのですが、
理解するための試みとしては十分でしょう。
ちなみに、こちらが私の研究室の卒業生が書いた論文です。
日本気候下における一つの循環型食糧生産方法としてのアクアポニックスシステム
アクアポニックスは持続可能な養殖・栽培の取り組みとして今注目を浴びています。
最初はメダカやグッピーの繁殖からでOKです。
みなさんも是非ご家庭でお手軽に試してみてはいかがでしょうか。
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連載企画「おさかな進化論」第2回『さかなの浸透圧〜海水硬骨魚編〜』
前回の「さかなの浸透圧〜淡水硬骨魚編〜」に続き、
今回は海水硬骨魚編です。
ただ水に塩が入っているか入っていないかの差じゃないの?
って思う方がいるかもしれません。
ごもっともです。
淡水と海水の比重を比較した場合、
淡水:海水=1.000:1.023くらいになので、
大したことないのでは?と思ってしまうのも仕方のないことです。
しかし、海水魚と淡水魚では体の構造がまったく違います。

画像出典:SUNTORY
前回のおさらいです。
淡水魚は口から水を取り込まず、腎臓が水を排出するために特化していて、尿も多量で低張。
一方で海水魚はその真逆です。
海水魚の体液よりも周りの海水の浸透圧の方が強いので、
常に体の水分を吸い取られる危険に曝されているのです。
淡水魚の粘液は水が入り込まないようにするためでしたが、
海水魚の場合は逆に出ていかないようにするためにあります。
もちろん、体表保護など様々な意味を持っているのはいうまでもありません。
海水魚は口から海水を取り込みますが、そのまま飲むわけではありません。
塩分だけ鰓の塩類腺から濾し取り、水だけ体に取り込みます。
そしてできるだけ体外に水分を出さないようにするために、
尿も少量かつ等張、つまり海水と同程度の濃さの尿ということです。
ちなみに、浸透圧で比べる際の単位に「mOsm」というのがあるのですが、
淡水と淡水魚の体内浸透圧で比べた場合、
淡水:淡水魚=0mOsm:300mOsm
となります。
一方で海水と海水魚の体内浸透圧で比べた場合はどうなるでしょうか。
海水:海水魚=1,100mOsm:400mOsm
という具合です。
魚たちはこの差を自らの機能で調整しているのです。
淡水魚と海水魚の違い、少しでもおわかり頂けましたか?
私も大学で勉強していることをアウトプットしながらやっているので
専門家の方から見れば表現がおかしいところもあるかもしれませんが、生暖かく見守ってください。
でも、ここで「あれ!?」って思う方、いませんか?
『じゃぁ、サケやウナギとかはどうなるの?』
って思いませんか?
サケ、ウナギ、アユ、チョウザメ、メダカなど
日本人なら誰でも知っているこの魚たちは
進化の過程で浸透圧の違いに柔軟に対応できる能力を身につけたのです。
海で泳いでいた魚が河に入るというのは
人間にとって宇宙で防護服なしで動くようなものです。
結果は同じ。
膨張して(破裂して)死んでしまいます。
改めて「進化」ってすごいな〜って思います。
次回、連載企画「おさかな進化論」の第3回企画で
『海水軟骨魚と淡水軟骨魚の謎』をお届します。
お楽しみに♪
宜しければクリックお願い致します。

今回は海水硬骨魚編です。
ただ水に塩が入っているか入っていないかの差じゃないの?
って思う方がいるかもしれません。
ごもっともです。
淡水と海水の比重を比較した場合、
淡水:海水=1.000:1.023くらいになので、
大したことないのでは?と思ってしまうのも仕方のないことです。
しかし、海水魚と淡水魚では体の構造がまったく違います。

画像出典:SUNTORY
前回のおさらいです。
淡水魚は口から水を取り込まず、腎臓が水を排出するために特化していて、尿も多量で低張。
一方で海水魚はその真逆です。
海水魚の体液よりも周りの海水の浸透圧の方が強いので、
常に体の水分を吸い取られる危険に曝されているのです。
淡水魚の粘液は水が入り込まないようにするためでしたが、
海水魚の場合は逆に出ていかないようにするためにあります。
もちろん、体表保護など様々な意味を持っているのはいうまでもありません。
海水魚は口から海水を取り込みますが、そのまま飲むわけではありません。
塩分だけ鰓の塩類腺から濾し取り、水だけ体に取り込みます。
そしてできるだけ体外に水分を出さないようにするために、
尿も少量かつ等張、つまり海水と同程度の濃さの尿ということです。
ちなみに、浸透圧で比べる際の単位に「mOsm」というのがあるのですが、
淡水と淡水魚の体内浸透圧で比べた場合、
淡水:淡水魚=0mOsm:300mOsm
となります。
一方で海水と海水魚の体内浸透圧で比べた場合はどうなるでしょうか。
海水:海水魚=1,100mOsm:400mOsm
という具合です。
魚たちはこの差を自らの機能で調整しているのです。
淡水魚と海水魚の違い、少しでもおわかり頂けましたか?
私も大学で勉強していることをアウトプットしながらやっているので
専門家の方から見れば表現がおかしいところもあるかもしれませんが、生暖かく見守ってください。
でも、ここで「あれ!?」って思う方、いませんか?
『じゃぁ、サケやウナギとかはどうなるの?』
って思いませんか?
サケ、ウナギ、アユ、チョウザメ、メダカなど
日本人なら誰でも知っているこの魚たちは
進化の過程で浸透圧の違いに柔軟に対応できる能力を身につけたのです。
海で泳いでいた魚が河に入るというのは
人間にとって宇宙で防護服なしで動くようなものです。
結果は同じ。
膨張して(破裂して)死んでしまいます。
改めて「進化」ってすごいな〜って思います。
次回、連載企画「おさかな進化論」の第3回企画で
『海水軟骨魚と淡水軟骨魚の謎』をお届します。
お楽しみに♪
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連載企画「おさかな進化論」第1回『さかなの浸透圧〜淡水硬骨魚編〜』
私たちが普段食べている身近な魚たち。
彼らの歴史は4億年も前のデボン紀に遡ります。
ありとあらゆる地球の環境変化に耐え、そのたびに進化を遂げてきた魚類たち。
そんな魚たちの『進化の謎』に迫ってみたいと思います。
第1回「さかなの浸透圧〜淡水硬骨魚編〜」
え!?ちょっと待って!「浸透圧」ってなんだっけ?
高校で生物あまり勉強してなかったから忘れちゃった!
という方。大丈夫です。
みなさんがお風呂に入ったときを思い浮かべてみてください。
長く浸かりすぎて、指がふやふやになった経験はありませんか?
あれは人間の体液の浸透圧、ひらたくいえば体の塩分が水を吸収してしまったからなんです。
幼いころ、ナメクジに塩をかけた記憶はありませんか?
縮んでしまいますよね?
あれは塩がナメクジの水分を吸い取ってしまうからです。
ここで「塩は水を吸う」ということを抑えておけばOKです。
さて、本題に入ります。
淡水に生息する硬骨魚は体液の浸透圧が回りの淡水よりも高いため、
常に体内に水が侵入するという危険に曝されています。
淡水魚は常に水が侵入してくるという状況に対処するために様々な防御機能を持っています。
1、粘液
魚を触るとヌルヌルしてますよね?
あれは体を守るためにあるものですが、
実は水の浸入を防ぐという意味もあるんです。
2、尿
魚の尿は、大量かつ低張です。
どういう意味かというと、水っ気が多く、塩分濃度が低いという意味です。
常に体に水が入ってきてしまうので、尿で水を排出しているのです。
そしてその重要な役割を担っているのが腎臓で、水分を排出することに特化しています。
3、口
淡水に生息する硬骨魚は、エサを摂る際に、
口から水は入ってきますが、すべてエラから出ていってしまい、体内には吸収されません。
人間が空気を吸って、そのまま取り込むわけではないのと同様に魚も酸素しか取り込みません。
4、鰓
淡水硬骨魚のエラには塩類腺と呼ばれる機構があり、
塩分を積極的に摂取していきます。
いくら水が入ってきてしまうのが不都合だからといって、
体液のなかに塩分がまったく入っていない方がいいというわけではなく、
体の維持には必ず必要となってきます。
もしいらなかったら人間も「塩」をわざわざ摂取したりしませんね。
ちょっと長くなってしまいました。
あんまり長いと眠くなってしまうので、海水硬骨魚の話は次回にします。
連載企画「おさかな進化論」
第2回「さかなの浸透圧〜海水硬骨魚編〜」
お楽しみに♪
あれ?需要ない?
宜しければクリックお願い致します。

彼らの歴史は4億年も前のデボン紀に遡ります。
ありとあらゆる地球の環境変化に耐え、そのたびに進化を遂げてきた魚類たち。
そんな魚たちの『進化の謎』に迫ってみたいと思います。
第1回「さかなの浸透圧〜淡水硬骨魚編〜」
え!?ちょっと待って!「浸透圧」ってなんだっけ?
高校で生物あまり勉強してなかったから忘れちゃった!
という方。大丈夫です。
みなさんがお風呂に入ったときを思い浮かべてみてください。
長く浸かりすぎて、指がふやふやになった経験はありませんか?
あれは人間の体液の浸透圧、ひらたくいえば体の塩分が水を吸収してしまったからなんです。
幼いころ、ナメクジに塩をかけた記憶はありませんか?
縮んでしまいますよね?
あれは塩がナメクジの水分を吸い取ってしまうからです。
ここで「塩は水を吸う」ということを抑えておけばOKです。
さて、本題に入ります。
淡水に生息する硬骨魚は体液の浸透圧が回りの淡水よりも高いため、
常に体内に水が侵入するという危険に曝されています。
淡水魚は常に水が侵入してくるという状況に対処するために様々な防御機能を持っています。
1、粘液
魚を触るとヌルヌルしてますよね?
あれは体を守るためにあるものですが、
実は水の浸入を防ぐという意味もあるんです。
2、尿
魚の尿は、大量かつ低張です。
どういう意味かというと、水っ気が多く、塩分濃度が低いという意味です。
常に体に水が入ってきてしまうので、尿で水を排出しているのです。
そしてその重要な役割を担っているのが腎臓で、水分を排出することに特化しています。
3、口
淡水に生息する硬骨魚は、エサを摂る際に、
口から水は入ってきますが、すべてエラから出ていってしまい、体内には吸収されません。
人間が空気を吸って、そのまま取り込むわけではないのと同様に魚も酸素しか取り込みません。
4、鰓
淡水硬骨魚のエラには塩類腺と呼ばれる機構があり、
塩分を積極的に摂取していきます。
いくら水が入ってきてしまうのが不都合だからといって、
体液のなかに塩分がまったく入っていない方がいいというわけではなく、
体の維持には必ず必要となってきます。
もしいらなかったら人間も「塩」をわざわざ摂取したりしませんね。
ちょっと長くなってしまいました。
あんまり長いと眠くなってしまうので、海水硬骨魚の話は次回にします。
連載企画「おさかな進化論」
第2回「さかなの浸透圧〜海水硬骨魚編〜」
お楽しみに♪
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頭部が透けて見える深海魚
最近、頭部が透けて見える(というより本当に透明なのですが)深海魚の
生きた様子が捉えられ、話題になっています。
みなさんはすでにご覧になりましたか?

出典:NATIONAL GEOGRAPHIC
2009年2月23日に公開された「デメニギス(Macropinna microstoma)」の写真です。
ニギス科の魚なので、『出目』ニギスという意味です。
この本当に透明な頭部も驚くべきことですが、
眼と鼻の間違いやすさといったらありません。

一見眼のように見えるこの部分は実は『嗅覚器』で
暗闇の中でエサを探すために役立てられていると考えられます。
そして、緑色の膜がかかっているのがこのデメニギスの眼です。
円筒状になっているため、管状眼と呼ばれます。
上を向いてはいますが、この管状眼は回転できるようで、
ありとあらゆる方向が見えるそうです。

本当に奇妙な風体の魚です。
深海は神秘に満ちていますね。
ワクワクしてくるのは私だけではないでしょう。
Born Animalでは『real life is stranger than fiction』【フィクションよりも奇妙な現実】として紹介しています。
モントレー湾水族館研究所の調査官は「なぜこの魚はこのような奇妙な頭を持っているのか」を最近の調査で突き止めました。この魚の眼は頭がい骨のなかで回転することができます。つまり、この透明性はこの魚が「上で何が起きているのか」を把握するのを助けているということです。そして同様に、脇や前方も直接見ることができるのです。(筆者訳)
なるほど、この英文記事によると、
普通の魚よりも広い範囲の視野を手に入れるために
透明な頭を持つように進化したということですね。
となると、まだまだ我々の想像を遥かに超えた魚たちが
まだ深海のどこかで泳いでいるかもしれませんね。
そういえば、私が幼い頃よく見ていた図鑑に「ボウエンギョ」という魚が載っていました。
眼が望遠鏡のようなので「望遠魚」です。

宇宙よりもずっと狭い地球の海ですが、
きっとこれからも私たちの心を惹きつけ続けるでしょう。
最後にデメニギスの動画を貼っておきます
宜しければクリックお願い致します。


生きた様子が捉えられ、話題になっています。
みなさんはすでにご覧になりましたか?

出典:NATIONAL GEOGRAPHIC
2009年2月23日に公開された「デメニギス(Macropinna microstoma)」の写真です。
ニギス科の魚なので、『出目』ニギスという意味です。
この本当に透明な頭部も驚くべきことですが、
眼と鼻の間違いやすさといったらありません。

一見眼のように見えるこの部分は実は『嗅覚器』で
暗闇の中でエサを探すために役立てられていると考えられます。
そして、緑色の膜がかかっているのがこのデメニギスの眼です。
円筒状になっているため、管状眼と呼ばれます。
上を向いてはいますが、この管状眼は回転できるようで、
ありとあらゆる方向が見えるそうです。

本当に奇妙な風体の魚です。
深海は神秘に満ちていますね。
ワクワクしてくるのは私だけではないでしょう。
Born Animalでは『real life is stranger than fiction』【フィクションよりも奇妙な現実】として紹介しています。
Monterey Bay Aquarium Research Institute investigators recently figured out why this species has such an unusual head. Its eyes can actually rotate within its "skull," so the transparency allows the wary swimmer to keep a literal eye on happenings above it, as well as to the sides and directly in front.
モントレー湾水族館研究所の調査官は「なぜこの魚はこのような奇妙な頭を持っているのか」を最近の調査で突き止めました。この魚の眼は頭がい骨のなかで回転することができます。つまり、この透明性はこの魚が「上で何が起きているのか」を把握するのを助けているということです。そして同様に、脇や前方も直接見ることができるのです。(筆者訳)
なるほど、この英文記事によると、
普通の魚よりも広い範囲の視野を手に入れるために
透明な頭を持つように進化したということですね。
となると、まだまだ我々の想像を遥かに超えた魚たちが
まだ深海のどこかで泳いでいるかもしれませんね。
そういえば、私が幼い頃よく見ていた図鑑に「ボウエンギョ」という魚が載っていました。
眼が望遠鏡のようなので「望遠魚」です。

宇宙よりもずっと狭い地球の海ですが、
きっとこれからも私たちの心を惹きつけ続けるでしょう。
最後にデメニギスの動画を貼っておきます
宜しければクリックお願い致します。








